太宰文学の真髄に触れてみましょう

12月 29 2013

「斜陽」は、本書「太宰治 後期傑作選」に収められている太宰治による著作です。太宰治は「人間失格」などの著作で有名ですが、「斜陽」も太宰治の名著として知られています。

戦後、貴族社会が崩壊し、貴族と庶民は同じ身分となりました。貴族社会に生きた者が、その身分を失い、気位は高く持ちながらも、徐々に落ちていく姿が描かれています。その落ちていく姿こそが「斜陽」なのです。

しかし、作品は没落していく貴族の姿を描きながら、本来の人間のあるべき姿に光を当て、人間の生きていく姿の尊さや美しさが描かれているのだと思います。いわゆる滅びの美学というもので、日本人ならでは美学ということができるでしょう。

太宰治の斜陽」は、太宰文学の真髄に触れてみたいと思う方にとっては、是非手にとってほしい作品の一つです。本書には有名な「人間失格」も収められていますので、他の作品ととも太宰文学を堪能していただきたいと思います。

電子書籍サイト「ゴマブックス」には、他にもたくさんの文学作品を取りそろえています。文学作品には丸裸の人間の姿が描かれている作品が多く、人間の弱さとともに人間の尊厳に対する賛美が原点にあります。文学作品に接することによって、自分を見つめ直すきっかけとなることでしょう。

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